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育成天然林施業

1998年7月5日撮影
大国林道V工区の下草刈り

沖縄・山ばる・海が指摘しているように(沖縄タイムス1998年7月30日夕刊)
この一帯は貴重動植物の生息が確認されている場所である。



育成天然林施業指針どうりに下草刈りをしているとはとても思えない。 立木保残基準本数及び林況調査もしていないのではないか? 沖縄・山ばる・海の抗議にたいして緑推進課は育成天然林施業指針に 基づいた説明は出来ずじまいである。


1998年11月23日撮影

大国林道V工区の下草刈り



1998年12月13日撮影

大国林道V工区の下草刈り

林道から見れば普通の林道の風景である。


1998年12月13日撮影

大国林道V工区の下草刈り

ちょっと林道から入るとこの様に下草刈が行われている。

1998年12月13日撮影

大国林道V工区の下草刈り



湧き水

この湧き水は週末になると中南部からも多数の人が美味しい水を求めてやってくる。 森に保水力がなくなれば・・・



1998年10月10日撮影
大国林道[工区の下草刈りあと

この近くに去年のノグチゲラの営巣木がある。
育成天然林施業指針どうりに下草刈りをしているとはとても思えない。 立木保残基準本数及び林況調査もしていないのではないか? 無差別伐採ではないのか?




1998年10月10日撮影
大国林道[工区の下草刈りあと

1998年10月10日撮影
大国林道[工区の下草刈りあと

10月10日午前6時から9時までいたが
ノグチゲラの個体の確認は出来なかった。
鳴き声も聞くことは出来なかった。



去年のノグチゲラの営巣木
緑推進課は、結果的には 文化財を破壊しているのではないか?



1998年10月10日撮影

西銘岳の下草刈あと
ちなみにすぐ近くには、鳥獣保護区の標識がある。



1998年10月10日撮影
西銘岳の下草刈あと


西銘岳は貴重動植物の生息地で
鳥獣保護区である。


育成天然林施業指針どうりに下草刈りをしているとはとても思えない。 立木保残基準本数及び林況調査もしていないのではないか? この一帯で下草刈をする必要があるのか?

1998年10月10日

下草刈りをしていない反対側で撮影
アカヒゲのオス


1998年10月10日撮影




1998年10月10日朝
このようなやんばるの環境をいつまで保てるか? そして未来へ引き継ぐ事が出来るのか・・・


造林事業の70%は県税であり、そのうち緑化推進特別対策事業の場合は100%県の補助である。
沖縄の林業の平成元年の林業施策には”森林レクリエーション”という文言は出てこない。 大国林道建設計画と林業の振興がおもである。
”森林レクリエーション”という文字が 出て来るのは平成4年ぐらいからである。林業の振興だけで、巨額の税金をつぎ込むには 無理があるのではないか?林業だけで林業効果指数1.2以上になるとはとても思えない。
林務課に資料を請求すると必ずあげられないとか、地域住民でないとか言うけど彼らが使う ”金”は納税者の税金である。ということを、認識すべきである。


参考

第44回全国植樹祭記念誌

沖縄の緑と自然

(発行 沖縄県実行委員会)平成五年3月

       保水力

森林のある山            森林のない山

15%     蒸発する       40

25%     木にとどまる     0

25%     表面を流れる     50

35%     地下水になる水    10

森林に雨が降り始めた。しばらくの間は雨は森林の葉や枝を濡らすだけで 下まで落ちてこない。これだけで雨が止めば葉や枝についた水はそのまま蒸発してしまう。

もっと降り続くと、したたり落ちたり(林内雨)、枝から幹を伝わったり(樹幹流) して地表に達する。

森林の地表に達した水は地表をおおう落葉層に吸収され一部はそこから蒸発 するが、大半はやがて土の中へと浸透する。土の浸透能力を超えて水が落ちて くれば超えた分だけは地表を流れそのまま谷川に出る。



沖縄県農林水産部発行

育成天然林施業指針より

W対象林分

育成天然林施業は、目的樹種が比較的多い林分で、施業効果が充分に期待できる林分を対象とする。

X施業方法

育成天然林施業の方法は、目的樹種の育成状況を勘案し、管理方針を立て林況調査を行い、立木保残基準本数 を決定して作業を実施するものとする。

原則として、目的外樹種は除去の対象とするが林内に大きな空間が生じる恐れのある場合はこの限りではない。

また、伐採跡地、開墾地などの空間地に隣接した部分や尾根筋では、原則として除伐の程度を考慮する。

天然林の施業は、優良な天然林の育成を目的として、天然更新、天然稚幼樹の発生・育成を促す地表の 掻き起こし等更新補助作業、稚幼樹が少ない場合の植栽・幡種、又は不良木の除去等であり、育成天然林施業及び天然生林施業を総称したものである。 これを生産目標別に体系化すると次のとうりである。