05年3月・やんばる
2005年3月のやんばる
(撮影場所:3月19日国頭村・大国林道1工区)
”ワタセジネズミ・食虫目 トガリネズミ科・希少種”
小型で頭胴長55〜76mmにしかならない。尾は同所的に生息するジャコウネズミに比べて細長く頭胴長の約7割に達する。奄美大島や徳之島で本種と同所的に分布するオリイジネズミとは体の大きさで区別される (オリイジネズミは本種より大きく、頭胴長78〜90mm)。背面は暗灰褐色、腹面は淡灰褐色でまれに黄味を帯びる。スリランカを基準産地とするオナガジネズミの亜種とされることもあるが、頭蓋骨がワタセジネズミの方が明らかに大きく、さらに染色体数も著しく異なるため別種とされるべきであろう。県内では渡名喜島、沖縄島、浜比嘉島、伊江島、伊平屋島から、県外では与論島、沖永良部島、徳之島、奄美大島、喜界島などから知られている。沖縄島内では場所によってはサトウキビ畑や低地の草地に比較的普通に見られるが、それ以外の島嶼ではあまり見つかっておらず、多くの場合路上死体として発見されている。また山間部には少ないようである。これまでにイエネコに殺されたと考えられる事例や、マングースの胃内容物に含まれていた事例が報告されており、今後これらの移入捕食者の影響に十分注意するとともに、これらの駆除なども含む保護策が必要であろう。またU字溝に落下して死亡した例も報告されており、
生息地における側溝の形態や配置などに関する見直しも必要と考えられる。3年前とほぼ同じ場所で撮影。
沖縄県レッドデーターブックより
(撮影場所:3月19日・国頭村)
画像が15枚あります。”読み込みに数10秒かかりますので気長に”
林道の風景
(撮影場所:3月19日国頭村)
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