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マージ

1998年2月21日撮影
赤土がむき出しの辺野喜の農地改良区

マージとは、赤土のことで、国頭マージは、大きく分類して13種類ある。岩石が、 風化していく過程でできる土壌が、いわゆるマージである。 森林伐採、土地改良事業が、進行すれば、雨が降るとその赤土は川を伝って 海へと流れ込む。赤土が流出する過程で、川の生き物達が死に赤土が最後に行きつく場所は 海である。雨が降るたびに赤土は海に堆積していき、そして”さんご”を窒息 させるのである。
県の赤土防止条例では200mg/gであるが、無対策だと平坦な場所で10000mg/g 流出するようだ。傾斜地だと更に数倍流出する。

ろ過式土砂溜マス。

奄美観光ホテルにおける大見謝辰男室長(沖縄県衛生環境研究所赤土研究室)講演録によれば 沖縄の赤土流出防止対策の設計基準は、0.2mmより大きな土粒子の捕捉を目的としてきた。 これは、国頭マージの平均的な粒径分布より判断して、わずか1/4しか捕れないことになり、 残りの3/4は流れていく。半分を捕るためには粒径が1/10の0.02mmの土粒子まで 捕捉しなければなりません。

沈砂池
基準より1/10小さな粒子まで捕るにはどうしたらよいか、粒径が大きいほど沈降速度 は早くなり、そのスピードは、粒径の2乗に比例し粒径が1/10になると、沈降速度 は1/10X1/10で1/100まで遅くなる。これを沈殿させるためには、基準の100倍 の池を作らなければならない。


ろ過式土砂溜マスを通らずに
沈砂池に流れ込む
この農地改良区では、沈砂池が小さすぎ、豪雨になれば赤土はそのまま海へ流れ込む ことになる。

林道建設は傾斜地から更に多くの赤土が流出する。



宇良川


宇良川河口



1998年7月19日撮影
比地川河口



宇良川河口



宇良川河口に上流よりながされついたイタジイ



宇良川河口



宇良川河口



津波小学校横(とかい川河口)



津波小学校横(とかい川河口)